スターな男#4 富士五湖で星景写真
星の写真撮るのはあんがい楽ではない
そんなわけで今年の夏に星景写真を始めたわけですが自宅ベランダでの練習はしたけど実践できずにいたわけです。月明かりがあると厳しいので一ヶ月のうちの半分は駄目。2022年下半期でいうと月末あたりが新月なので、その前後の日程で「晴れ」じゃないと撮影できない。そして近年の変な気象のせいでなかなか晴れないんですよね。今年の夏って太平洋高気圧がぐんと勢力つけて「theサマーな青空」な感じがほとんどなかった気がします。9月に入っても晴れたのは俺の記憶では満月だった8日~9日くらい。その後はずっと曇り。
で2022年9月は25日くらいから月が細くなってチャンス到来。
SCWという天気予報サイトや「星空指数」をうたうサイトと毎日にらめっこしチャンスを伺いまくり。最初のチャンスは24日に来た。関東甲信越地方全域曇りだけど群馬県だけぽっかり晴れの予報。えーーそんなことある?ってくらいSCWで見ると群馬だけ晴れ。
はじめての星空撮影チャンスが来た!なんなら長野、山梨に行こうと思ったが見事に群馬県だけポッカリ晴れの予報
— Hiro🐤Toga (@redpeppers) September 24, 2022
榛名湖かな🤔 pic.twitter.com/xQB7cSVLbR
しかし知らぬ土地に真夜中いきなり行くのは怖い
本当であれば勝手知ったる富士五湖に行きたいです。釣りで散々行ったし、なんなら数年間住んでいたのでクルマ止めれるとこや広場のことはよく知ってるので夜間でも問題なし。それ以外だと長野のビーナスライン。あそこは視界がひらけた山道なので駐車場からでもいい感じに撮れそう。でもSCWの予報だと山中湖も長野県も曇り😂
群馬県だと嬬恋村や野反湖などが星の撮影では有名みたいです。が、まったく知らない土地に真夜中にいきなり行くのはリスク高すぎですよね。昼間ならともかく深夜ですからね。
だったら釣りで100回近く通った勝手知ったる榛名湖にしようかな?って思った。あそこなら駐車スペースも三脚立てられる場所も知ってる。けど、方角的にちょっといまいちなんですよね。9月下旬に撮影するとなると「西に沈む夏の大三角形~天の川」を比較的早い時間に撮るか、26時くらいに東から登ってくるオリオン座あたりを撮ることになる。ちなみに秋の星座はだいぶ地味なので、今時期は深夜に派手派手キラキラな冬の星座を撮ることになります。ってなると東~南側が高崎・前橋の街明がすごいので榛名湖はちょっと厳しいかな?などなど思っちゃってなかなか踏み出せない。
そして定休日前にチャンス到来!
次のチャンスは26日に到来。関東の昼は雲多めだったけどSCW見ると夜の富士五湖地方が晴れ。ただし2つの「星空指数サイト」の意見が真っ二つに割れてた😂
SCWをずっと見てたらころころ予報が変わった。22時くらいには曇りの予報になってもう諦めた。
が、23時くらいにもう一回SCWを見たら富士五湖周辺の深夜~朝が晴れの予報に変わってた。これ以上振り回されるのは勘弁!もういちかばちか行くしかない。富士五湖は1時間もあれば行けるし。ってことで強行しました。でも曇ったときのバックアップとして望遠レンズも用意し野鳥撮影も視野に入れての出発です。最悪、曇だったらクルマで寝て朝から野鳥撮影っていうテイで出発です👍👍
中央道の談合坂~大月では満点の星空が広がるが・・・・
ってことで23時30分に自宅を出発。埼玉は雲多めだったけど中央道に入ったら晴れてきた👍そして大月あたりで運転しつつも真上を見上げると満点の星たち。来てよかった~。東部富士五湖道路に入って河口湖インターの近くへ。左手に雄大な富士山のシルエットがくっきり見える・・・あれ?見えない😥 どうやら低い雲があって富士山は見えないっぽい。けど、河口湖インター過ぎたあたりでも真上は満点の星で期待が高まります。とりあえず山中湖へ向かいます。
で、山中湖に近づいらたいきなり濃霧!まじかよ。でもここら地方の濃霧は神出鬼没。すぐに晴れるんだろ?場所によっては快晴だろ?っていう期待虚しく全面濃霧。対岸の大池・長池方面へ。ここの広い駐車場にクルマを止めて富士山とオリオン座を撮るつもりだったけど五里霧中🤣
山中湖パノラマ台に行ったら快晴!
事前にちょっとだけネットで調べてたんですよ山中湖の平野から小山へ抜ける峠の途中に撮影スポットがあることを。ってことで平野へ。平野のセブンイレブンはゆるキャンの山中湖編でちあきが買い物にきたであろうスポットでもあるけど、あの界隈は合宿所が多いから昔から若い男女が深夜に集う名所でもあります。懐かしいなぁって思いつつ行ってみたらやっぱりいました真夜中にJKかJDと思われる女子がいっぱい🤣スエット上下で寒くねーのかよ🤣 あ、いやそんな話はどうでも良いですね🤣そう、もう10月が近い深夜なのにスエットで外に出られるくらい温かいんですよ。気温18度とか。あの標高1000m近い山中湖で。だから霧が出ちゃったのかも。
ってことで平野セブンで買い物し山をちょっと登ります。展望台につくとびっくりするくらい満点の星空!そして眼下には雲海の山中湖と富士山!すごい!絶景!ってことで三脚などを用意しいざ撮影👍
レンズは14mmのf1.8です。もったいないのでとりあえず絞りは開放で。シャッタースピードは基本30秒。ISO4000だと明るすぎ。
ISO200は暗すぎ
あとでPCの現像で調整するとしてもとりあえずISO1000くらいがいい塩梅?
で、現像したのがこちら。
LEEのフィルター5番を付けてるので木製がめっちゃでかい🤣
背後に展望台のトイレがあって、そこの街灯がだいぶ明るいです。
出目金レンズだからか、その街灯のゴーストでしたっけ?がまーまー出ちゃうことに気づきました。
↓ゴーストが彗星みたいに🤣
ってことで冬の星座がある方向に街灯があるので、この山中湖ポイントはこれにて終了。まだまだ富士五湖には撮影スポットがいっぱいあるので移動します。
河口湖~精進湖~本栖湖は曇ってた
パノラマ台を降りるとやっぱり山中湖畔は霧の中でした。138号で河口湖方面へ。途中富士吉田あたりでは満点の星空だったけど河口湖のほうを見ると曇ってます。低い雲が・・・。ってことで河口湖をスルーしそのまま139号で精進湖・本栖湖方面へ。すると・・・・・
途中、わずかに晴れてるとこはあったけど全面濃霧。霧というか雲の中?めげずに進みます。精進湖は富士山が見える北面の浜のあたりが星空撮影の人気スポットみたいです。レンタルボート屋があるところ。
がしかし。赤池の交差点でこの霧。
湖畔に進んでも完全霧の中でした。鹿はいっぱいいた。
めげずに先へ進んで本栖湖へ。ここは撮影スポットが少ないながらもゆるキャン1期第一話のなでしこトイレの駐車場んとこに期待です。道路上から湖面と富士山と夏の天の川がギリギリ見えるはず。
が、しかし・・・・期待虚しく本栖湖も曇りでした😂
志摩リンのトンネル。
湖の周りだからガスってる?だったらトンネル超えて志摩リン家の南部町へ行けば晴れてたりして?ってちょっと思ったけど・・・断念。
この時点で2時40分。
SCW見ると曇ってるわけではないようです。高い・厚い雲があるわけでなく霧に包まれてるだけっぽい。
もう一度河口湖方面へUターン。
西湖最高!
過去26年に渡るバス釣りの経験からして山上湖の濃霧はちょっとしたことですぐに晴れるのは知ってます。日が登って気温があがったり風出たりしてパパっと消えることも多いことを。でもそれはあくまでも昼の話であって夜のことは1mmも知りません😂でも山中湖がNGでちょっと山登ったら晴れたのを思うと、河口湖は駄目でもちょと登ったとこにある西湖は晴れてるのでは?っていう期待。
西湖のほうが100m高い。って西湖と精進湖・本栖湖が同じくらいの高さだけど。
139号から西湖へ。途中林の中なので空はあんまり見えないけど周りの霧は減ってるきがする。そしてねん場浜でクルマ止めて空を見上げたら・・・・
ザ・満点の夜空👍
いやぁ久々に見たわあの満点の空。老化で自分の目感度が落ちて子供の頃に見た星空はもう見れないのかもと思ったけどあんがいそうでもなかったです。かなりいっぱい見えました。
いい塩梅に浜に三脚立てて湖にカメラ向けるとオリオン座がいい感じに入る絶好のタイミングでした。
道路の街灯によるゴーストが写っちゃってる😥
あんな暗い街灯でもゴーストでるのねぇ。
で、この場所は浜~湖~富士山って感じでクルマメディア撮影でもよく使われる有名場所です。
でも、この日は低い雲があって富士山は見えずでした。
けどすごい満天でしたわ。↓これ、めっちゃ明るく補正してます。文字通りの無数の星。
ってことで満足いく撮影ができたので途中からフィルターはずしたり望遠で撮ったり余裕の時間。
だんだんと雲が迫ってきたので撤収。反対側から北側を撮影したくて西湖をぐるっと半周し紅葉台の方へ。が、その頃には西湖も全面曇りに覆われてアウトでした。
ってことで西湖編の成果物
河口湖も晴れてた
西湖を離れ今度は河口湖へ。奥河口湖のほうはいまいち曇ってたけど大石公園に行ったら晴れ。河口湖大橋と富士山がドーンって見える場所だけど富士山は見えずでした。ちょうどそっち側にオリオン座としし座が登ってていい感じだったけどノー富士山。そしてさすがの富士五湖ナンバー1観光地で街灯が凄い。ってことで星景写真はだいぶ満足したので、もはやクルマの撮影会に🤣
一応星も撮った
ってことで釣りでもこんな感じで富士五湖全部まわることなんてめったにないのに全部回りました!深夜だから道も空いててスイスイ
初の星景写真の反省と課題
自宅ベランダでちょっと練習したので大きなトラブルはなかったけど一応本格的に星景写真撮ってみての反省とか課題を挙げてみます自分のメモとして。
1.やっぱりピントリングを動かしちゃう
意識したけどカメラの向きを変えたりなんだりしたときに無意識にピントリングを触っててピンボケになった写真があったので、現場ではピントリングをテープで固定すべき。
2.ゴーストがすごかった
本文でも触れてるようにちょとの光源でもゴーストが発生してた。レンズのフードが固定式で変えられないので、下敷きみたいなカバーが必要かな?
↑画面中央に赤丸のゴーストがあるけどこれはトリミング後で実際のサイズは↓
これを現場でカメラの背面モニタで気づくのは難しい。なのでゴーストには気をつけないと!
3.薄雲が凄い映る
自分の目ではあんまり見えてなくてもカメラが高感度なので、自分の目でみた映像と撮影後の映像の違いが凄いです。特に今回気づいたのが薄雲の存在。西湖で撮ってるとき徐々に下から薄い雲が迫ってきてたんですが、肉眼では気づかずでした。撮影後にモニタで見て「あれ?下に雲が来てる」って初めて気づいた感じ。
で、PCで現像したあとに見ると、その薄雲がすごい強調されちゃう。雲は雲で味があったりするけど次回からちょっと意識しよう。
↓下の薄雲に御殿場?あたりの光がめっちゃ反射してる。
↓現場では気づかずだったけど現像すると雲がめっちゃ存在感を増す。
↓曇にオレンジ系の街灯が反射してる。けどこれはこれで味があるかも。
4.あんがい時間がない
ってことで今回は雲・霧との戦いだったのもあるけど、けっこう撮影チャンスは少ないんだなって思った。ずっと安定した快晴の日もあるだろうけどそうじゃない日も多いのは釣りをしててわかってたけど、やっぱりそうですね。特に山の天気は変わりやすい。
そして星は動く。星景写真をやりこんでいる人は、地上の風景と星の位置関係を事前に読んで、ってかそういうアプリがあって、事前に調査して、そのタイミングで撮影に行くようです。「山中湖の大池エリアから見て富士山のちょっと上にオリオン座が重なるのは何月何日の何時頃だ」みたいな感じで事前に調べてから撮影に向かう。月の明るさも加味すると、けっこうチャンスは少ない。俺の場合まだそんな余裕ないので、行き当たりばったりだったけど、いづれはちゃんとそういうのも計算して、時間どおりに撮影すべき。
5.PCで見るのとスマホでみるのは全然印象が違う
撮った写真はもちろんみんなに見てもらいたいわけですよ。SNSにアップしたい。PCの大画面でいい塩梅に調整した写真をSNSにアップして気づいた。スマホで見るとめっちゃしょぼいことに😂🤣
スマホだと画面小さいから小さい星が見えないですね。
↓この赤丸の部分も
拡大するとこんな小さいのがたくさん写ってます。
それがPCの大画面だと一一個一個見えるけどスマホだと見えない。
SNS画面だと明るい星しかぱっとみで分からず、タップして拡大してはじめて暗い星も見える感じですね。
って、このブログも90%以上はスマホで見られてるだろうから、なんのこっちゃ?って伝わってないと思いますが🤣
PCで見るとぜんぜん印象違うんですよ。PCで現像~加工処理するのでどうしてもPC大画面用に調整しちゃう。けどそれだとスマホだとしょぼい。
ってことでスマホ用に加工したのが↓こちら。
これをPCで見ると「盛りすぎ!」「いじりすぎ!」って感じだけど、見てもらうのが99%SNSだから、それ用に加工しないと意味ないことに気づいた。
そしてツィッターは今は縦長対応してるので横長よりも縦長のほうが100倍見栄えがいいことに気づいたので縦位置写真もいっぱい撮ろう。
以下からPC用の原版写真見れます
6.夜の富士五湖は鹿がいっぱいいた
写真とは関係ないけど深夜の富士五湖湖畔は鹿の天国でした。10回は遭遇した。後続車もいないのでいつでも止まれるようにゆっくり走りましたわ。クルマ破壊No1動物なのでみなさんも気をつけてください👌
ってことで初の星景写真チャレンジ@富士五湖でした。今週末長野県に出張なので機会あったらまた撮りたいです👋
カテゴリ:星景写真