元祖i字形は1999年に吉田秀雄さんが記事にしていた&センドウ兄の補足文
昨日書いたi字形誕生の話。まずは訂正とお詫びです。ロッド&リール誌の1999年6月号に吉田秀雄さんがスウィーパースティックの「水面直線引き」というテクニックを載せていることが判明しました。以下の記事を読んでみてください。
情報・写真提供元ロドリ関係者さま。誌面コピーを載せるのも気が引けますが、事情が事情なのでお許しください。
朝マズメ、夕マズメ、曇りや雨の降る日の、波が静かな湖面で、「スィーッ」とゆっくり引いてみよう。ほんとうにこれで釣れるの?っていうテクニックだが、ウィードエリアや、アシ際を、まったくのノーアクションで、水面をただ直進するだけのスウィーパーに、異常なまでにバスが反応することがある。きっと、スウィーパーの扁平な形状が引き起こす引き波のためだろう。
と解説されています。今でこそi字引きは水面直下を引くのが一般的です。それはたしか山木さんがセイラミノーで「水面直下7cmくらいを引く」ってゆったのが最初だと思います。でも、オレも2005年当時はわざと水面引きしてV字の引き波をたてるようにして引いてました。引き波の効果(集魚力)は確実に感じましたらね。足場が高いところから投げてるものあって引き波は立てやすかったのです。
そして写真の中央右側に写ってるスウィーパースティックがキイロ!二度ビックリ。
ちなみにスイーパースティックはポパイというバス釣り全国チェーン店が昔あって、そこの店のオリジナルです。元がリバーサイド社のトップガン。ポパイ行くと、スイーパーとクリンクルカッツは買ってましたよね。トップガン系のワームはダートが凄くてめっちゃ面白いので昔は好きでした。が、まさか、スウィーパースティックで棒引きができるなんて全く知らなかったです。昔のロドリは穴あくほど読んでたつもりでしたが、この記事はまったく知らずでした。
なので、前回の記事で「オレが最初」なんて偉そうに長文書いちゃいましたが、オレよりだいぶ前にすでに同じコンセプトで吉田秀雄さんが発表されてました。
吉田さんにも謝っておきましたが、ほんとうに御免なさいです。
ただ、前回の記事でも書いたように、それを知っててマネしたわけではなく、自力で発見したのはご理解くださいね(*´ω`*)
なお2008年の9月に琵琶湖北湖で吉田さんと一緒に釣りをさせてもらったときスピッツ(現在のHIDEUPワッパー)の釣りを教わったのですが
琵琶湖 2008年09月01日『秋の琵琶湖1』 REDPEPPERS
その時、吉田さんが「ボディーは動かさず真っ直ぐ泳ぐのがキモ」ってつぶやいたのを覚えてます。当時オレがやっていたデスアダーの表層引きとスピッツの表層の釣りでは引くスピードが全然違ったし(デスアダーは激スロー、スピッツは速い)、狙っているバスの状態が正反対(オレのは半冬眠の激スローバス、この時の琵琶湖は秋のベイト追いまくり高活性バス)だったので、あの時は同じ系統の釣りとは思ってなかったけど「ボディーは真っ直ぐ」っていうワードに「吉田さんすげー」って心の中で思ったのは今でも覚えています。今思えばどちらも行き着くところは同じだったのですね。
センドウアキラ氏による補足
フェイスブックにセンドウアキラさんからのレスがありました。相変わらずの長文でw。オレが忘れてること・知らなかったことも鮮明に書かれてるので本人の許可を得て以下に転載しておきます。
トガシさんの長文に乗じて、さらにストーリーを追加してみたくなり書いちゃいました(笑)。
かなり脱線もありますが、一番最初に「I字系」という言葉が出た会話についてのくだり、その瞬間に立ち会った者としての加筆です(笑)。
2004年10月の西湖釣行時、ニンジャ君と一緒で。
自分が、ローファイの初期プロトを持って行って釣ってたんですが、ソレの見た目が小学生の工作以下だったんで、トガシさんにもニンジャくんにも同行者(たしかメディア関係者)にも受け入れてもらえなくて(笑)。
でもバスが釣れてしまって。その時に「なんじゃそりゃ?」ってなって。
その時に「S字が登場してきっとスゲエ流行ると思うけど、S字作るにあたり研究し尽くした結果、釣果で言えば真っすぐの方が良くて、アルファベットで言うならSよりI字と思うんですよね」みたいな話をして。
で、それに対し、トガシさんが「たしかに真っすぐの方が釣れるよね。じゃあS字系を文字ってI字系だね」という感じの返しをして・・・。
で、ローファイのコンセプトや使い方的にはI字的ルアーではあったんですが(一般的なI字系が表層であるのに対し、もう少し深いレンジでの使用も考えているという点での違いなどもあり一般的にはI字系にカテゴライズはされにくいですが・・・)、
自分には、S字系という言葉に対抗してI字系という言葉を使うと色々業界の闇を引きずり出してしまいそうな深い事情が有って、それが嫌でI字系とは言わないようにしてたのもあって、
「自分的には●●字系という言葉は使いたくないんすよね」みたいな話をして。
で、その場にいた皆から「・・・というか、そもそも、そのルアー(ローファイ)が製品化される事自体ないでしょ」的なツッコミを入れられて。
で、そん時トガシさんが苦笑いしながら「まあ、それよりも、自分はワーム(キビアダー)で釣りたいんだよね」と言って優しくフォロー入れてくれまして(笑)。
まさに、それが、本当の一番最初に“I字系”という単語が出た会話でして、よく覚えています(笑)。
ただ、その時は、一同皆、I字というワードにそこまでリアリティを持ってない冗談程度の会話で。
で、その冬くらいにフィッシングショーか何かで会った時に、トガシさんが「冬は西湖が禁漁になるから、それ(キビアダーの釣り)に関しては、また春になったら研究しようと思ってる」的な話をしてて。
そっから春になって、トガシさんが西湖で釣り出して。
その頃は、ちょうどトガシさんがウチの弟とよく連絡を取り合ってた時期だったんですけど、トガシさんがウチの弟と電話している途中で自分に変わって、その時に「キビアダー真っすぐ引き続けるのが正解だったよ」って話になって。
その時に、トガシさんが「(その釣りを)I字系って言い方しようと思うんだけどどうよ?」的な話をして。
「あ、ええっすね」みたいな感じになって。
その時がI字系という言葉が一気にリアリティを帯びた瞬間だったと記憶しています。
で、その話の後、自分がDEPS社行った時にキビアダーの事も含め一連の話を奥村社長にして、で、倉庫に残ってたチャートのチビアダーをかき集めてもらって(笑)。
「でも、お前の考えとるんがハードルアーやったら、それ作って売ったらエエやん」って言われて、急遽、自分はローファイ製品化に向けて動き始めることになって。
で、そのかき集めたチビアダーは自分がもらうんではなくトガシさんに送る事になって、と、そんなアナザーストーリーも、よく覚えてます(笑)。
で、結果、自分はハードで、結局デプスからローファイ出して、トガシさんのキビアダーが発展してIシャッドにつながって。
で、発売されたのが、どちらも2007年。
Iシャッドの発売前の記事か何かにI字系という言葉が使われていたので、なんかローファイにI字系という言葉を付けるのは申し訳なく感じ、でも文章作り直すのもパッケージの締め切りもギリギリで結構しんどくて、結果「ローファイのパッケージにルアーの説明自体を入れない」という手段を取ったという経緯も今は懐かしい思い出です(笑)。
で、その後、たしかセイラミノーが2009年でI字系というワードがブレイク。
そして、今、また、I字系の波が・・・。
というわけで訂正とお詫びと追記でした。次はi字引きじゃなくて、オレのデスアダー愛について・・じゃなくて、具体的な使い方について書こうと思います(・ω・)ノ
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カテゴリ:釣り