超絶ウザイ!PayPalの「私はロボットではありません」を回避するヒント?!
超絶ニッチソリューションシリーズです。たぶん表題の問題にハマっている人は日本に5人も居ないかもしれませんw でも、その5名の方がここに辿り着いてなんらかのヒントを得ることができたら幸いです。
忌まわしきGoogle reCAPTCHA
Web界隈のフォーム周りでたまに目にする「私はロボットではありません」
というチェックを入れるやつ。専門用語でreCAPTCHAと呼ぶGoogle社がやっているサービスです。以前はいくつかの写真が出てきて「信号機」だの「電柱」だの「店舗」のタイルを選べ!っていうのをよく見かけましたよね。あれはreCAPTCHA V2という一つ前の世代のやつ。今はV3になって「私はロボットではありません」の前のチェックボックスをクリック・タップするだけでOKになっています。
https://developers.google.com/recaptcha/docs/v3
reCAPTCHAがPayPalにも導入された
今やPayPayと勘違いされるようになったけどPayPalというお金のやり取りをするサービスがあります。世界中で最も普及しています。もともとeBayの決済から発展したサービスなので10数年の歴史があるサービスでうちの会社でも10年くらい使っています。そんなPayPalにもあのreCAPTCHAがひっそりと導入されています。恐らく去年の後半くらいから導入されています。普通にPayPalを使っているぶんには目にすることは無いと思います。が、オレの場合、業務の流れ的に「ロボットだと疑われている」ようで頻繁に遭遇します。
うちは長いこと使っているので本国のPayPal社に専門の担当者がついています。「仕事にならないのでreCAPTCHAを外してください」って無理なお願いをしたけど当然のごとく「無理です」とw
PayPalでreCAPTCHAが現れる条件
うちの店では海外へモノを送っています。そして、発送伝票を印刷した後にPayPal経由で毎回Refund(返金)をします。最初の決済のときに送料を多めに頂いて、梱包を終えて送料が確定したら、その差額をPayPalでrefundする訳です。
だいたいのパターンとして10数回refundすると憎きこの画面↓が表示されることが多いです(毎回では無い)
一回返金するのに3回くらい「私はロボットではありません」をクリアしないと先に進めないという地獄状態・・・・
更にそれを繰りかえしているとreCAPTCHA様がエスカレートしてV2時代の画像を選べ!が出現するんです((((;゚Д゚))))
見知らぬ外国の店舗の画像だの、そんなの解るかい!ってツッコミ入れつつポチポチクリックしていくしかありません・・・・(´・ω・`)
伝票発行システムをエクセルVBAで自作し、極力手間を掛けないようにしてるのにreCAPTCHA様の逆鱗に触れると、ひたすらクリックする羽目に陥るという最悪な状況。作業の流れが止まるのでミスも増えるわけですよ。ほんとうに最悪。
VBAからPayPalのURLにアクセスするのがダメなのかも疑惑
そんなこんなで作業は遅れるわ、ミスは増えるわ最悪のこの半年でしたが、ふと気づいたのです。
伝票発行システムで印刷が終わると以下のユーザーフォームが表示されます。
「PayPalで返金」というボタンをクリックすると
ActiveWorkbook.FollowHyperlink Address:=URL, SubAddress:="", NewWindow:=True
というVBAで以下のURLを開く仕組みです
https://www.paypal.com/activity/actions/refund/edit/トランザクションID
上記URLはPayPalのRefund画面↓を開くためのもの。
ブラウザのURL欄に直接入れると普通に開くんですがVBA経由で開くと
https://www.paypal.com/signin?returnUri=https://www.paypal.com/activity/actions/refund/edit/0トランザクションID
↑このURLにリダイレクトされることが判明。URL見て解るように一回サイン画面経由でRefund画面にリダイレクトされるようです。
オレが作ったこの一連のシステムはもう一個別の手段でRefund画面を開く方法があります。それはクロームブラウザからhttps://www.paypal.com/activity/actions/refund/edit/トランザクションIDを開くリンク↓
画面右端の「返金」のリンクをクリックしても同じくhttps://www.paypal.com/activity/actions/refund/edit/トランザクションIDを開くようになっています。
で、クロームからhttps://www.paypal.com/activity/actions/refund/edit/トランザクションIDを開いときはリダイレクトされずそのまま該当ページが開くことを確認。
という訳で、ブラウザからのリンクではなくVBA(エクセル)の画面からRefundページを開く、しかも連続して何回も、、っていう動作がGoogle社reCAPTCHA神には「こいつなんだか怪しいぞ!スパムでね?」って解釈されるのではないか説が浮上しました。
本日検証した結果reCAPTCHA3は現れず!!
という訳で本日は発送件数が多かったです。50件近くあった。今までのやり方だと20件あたりでreCAPTCHA地獄に落ちてたわけですが、今日は仮説の検証としてVBAからのリンクは一切開かないようにしてみました。
結果、50回やっても一度もreCAPTCHAは現れずでした!
これは完全攻略したのか?
でも、全てはG神のみぞ知る仕様なので、今後ももしかしたら発生するかもですが・・・((((;゚Д゚))))
つまりブラウザ以外からRefund画面を連続して開くとreCAPTCHAが作動する
このケースはオレの自作VBAからPayPal Refund画面を開くっていう流れですが、同じようなトラブルで悩まされてる方は、もしかしたら特注したPC用アプリだったりするかもしれません。同じくメール本文からPayPalを連続して開くとか、つまりブラウザ以外から連続してPayPalを開く操作をするとreCAPTCHAが発動するものと思われます。
ブラウザから開くと、たとえ別ドメインからでもhttp RefereがPayPal側に届くからOKとか、もしかしたらブラウザのUser agent値をチェックしてるとか、色々想像はできます。
でもそれ以外のアプリから開くとRefereも無いしUser agentも無いから「こいつはBOTかもしれない!怪しい!」って判断されるのかもです。
先程試しにテキストエディタに「https://www.paypal.com/activity/actions/refund/edit/トランザクションID」を書いた状態で連続クリックしたら4回目でreCAPTCHA発動しましたw
ってことで「PayPalの返金でreCAPTCHAが表示されてブチギレそうになってる」っていう日本に5名以下と思われるみなさんがこのページに辿り着いたら、ブラウザ以外のアプリから返金画面を直接開いてないかご確認ください。なんらかのヒントになれば幸いです(・ω・)ノ
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